ウェルシュ・コーギー祭り!
ウェルシュ・コーギー大図鑑
ウェルシュ・コーギー:Welsh Corgi ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

ここではウェルシュ・コーギーの基本的なことがらを紹介していきます。名前の由来や外観の特徴、歴史、性格などなど、これからコーギーを飼いたいと思っている方はもちろん、もうすでに飼い主の方でも知っていて損はありませんよ!

原産地 名前の由来 外観の特徴 歴史 性格 JKCスタンダードの定義
原産地
フランス
名前の由来
ウェールズ語で“小人犬”という意味を持つ

「CORGI」の「COR」はウェールズ語で“小人”、「GI」は“犬”を意味する。“小人の飼っていた犬”または、コーギーが妖精の馬車を引いていたというウェールズ地方の伝説に由来するという説もある。

外観の特徴
ウェルシュ・コーギーは2種類

ウェルシュ・コーギーには、“ウェルシュ・コーギー・ペンブローク”と“ウェルシュ・コーギー・カーディガン”の2種類がいます。起源はそれぞれ違う種類のイヌですが、19世紀にさかんに交配されていたことから非常によく似た外観をしています。牧羊犬として飼われていたこのイヌは、家畜の足元を素早く駆け抜けられるよう胴長短足に改良されました。日本犬にも似たきりっとした顔立ちと、ふさふさとした被毛、キツネのようにピンと立った耳などが特徴的です。

2犬種の違いは、カーディガンの方が骨格が太くがっちりとしていて、ふさふさとした尻尾があることです。ペンブロークには尾がほとんどなく、あってもその短い尾を生後1週間以内に断尾します。もともとは家畜に尻尾を踏まれないために、牧羊犬として働くイヌの尻尾を裁ち落としていたのですが、現在ではスタンダード(犬種標準)に準じるために行なわれています。一部の専門家の間では、もはや断尾の必要性はないという意見もありますが、尻尾のないお尻で感情を表現するペンブロークのしぐさに魅力を感じる人も多いことでしょう。

ウェルシュ・コーギーの毛色

スタンダードとして定められているペンブロークの毛色は、レッド、セーブル、フォーン、ブラック&タンの単色か、これらの色にホワイトの斑が入ったものです。カーディガンはレッド、セーブル、フォーン、ブラック&タン、ブルーマールにホワイトの斑です。カーディガンの場合は、頭や顔、首や胸、四肢、尾の先に少しホワイトが入っているのが一般的です。


ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ペンブロークとカーディガンの大きな違いは尻尾のないお尻。感情をお尻で表現するその仕草がキュート

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ピンと立った耳が特徴的。キツネにも似た顔つきですが、表情にずる賢さは見られません
※「ウェルシュ・コーギーが一番!ウチの子
写真館」に寄せられた写真もご覧ください!
ウェルシュ・コーギーが一番! ウチの子写真館
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歴史
最近まで同じ犬種だったウェルシュ・コーギー

ペンブロークとカーディガンは非常によく似たイヌであるため、近年までこの2犬種は1つの“ウェルシュ・コーギー”として扱われていました。1943年にイギリスのケンネルクラブが、ウェールズのペンブロークシャーを起源とするイヌを“ウェルシュ・コーギー・ペンブローク”、同じくウェールズのカーディガンシャーを起源とするイヌを“ウェルシュ・コーギー・カーディガン”として、別々の品種として分けました。アメリカのケンネルクラブに別々の犬種として登録されたのはつい最近、1993年のことです。この2犬種の起源はそれぞれ違い、ペンブロークに比べカーディガンの方がずっと古い犬種であることがわかっています。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史

ペンブロークの歴史は1107年までさかのぼることができます。当時のイギリス国王・ヘンリー1世の招きを受けたフラマン人の職工が、チャンネル諸島から海を渡り、ウェールズのペンブロークシャーに移り住んで来たときに連れて来たイヌだといわれています。フラマン人の主な仕事は織物でしたが、農耕にも長けていた彼らはウェールズの南西端に移り住んで農場を築き、ペンブロークをハーディング・ドッグとして使っていました。そのイヌがウェールズ地方に元々いたキャトルドッグと交わって、スピッツの持つ立った耳や尖った鼻を受け継いで現在の形になったと考えられています。

また一説には、ペンブロークとスウェーディッシュ・ヴァルフントの間には多くの共通点があることから、10世紀頃、北欧の海賊が何らかの理由でウェールズ地方に残して行ったイヌが、ペンブロークの起源だという説もあります。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史

カーディガンの歴史はペンブロークに比べずっと古く、紀元前1200年頃までさかのぼります。当時、中央ヨーロッパからウェールズ地方にやって来たケルト民族が連れて来たイヌだといわれており、カーディガンシャーで現在の形に改良されました。カーディガンはもともとダックスフンド系から発展して現在の形になったと考えられていますが、はっきりした起源はわかっていません。その後は、ウェールズ地方のカーディガンシャー丘陵地帯に住む人々がひっそりと飼っていたことから、その存在は長い間知られていませんでした。

起源の違うこの2犬種がよく似ているのは、19世紀中頃まで盛んに交配されたことによります。両犬種とも同じウェールズ地方で飼育されていたことも理由の一つでしょう。ドッグショーで注目を浴びるようになっても交配は続いていましたが、前述の通り今では別々の犬種として確立されています。

イギリス王室で愛されるコーギー

ウェルシュ・コーギーといえば、やはりイギリス王室の存在は欠かせません。コーギーはロイヤルファミリーに愛されてきた歴史があります。それが世界中にコーギーが知れ渡るきっかけにもなりました。

12世紀初め頃、イギリス国王・ヘンリー2世がペンブロークをペットとして飼い始めてから、コーギーは“王室のイヌ”としての座を確立しました。長い間その存在が知られていなかったカーディガンも、1933年、ヨーク公爵(後のジョージ6世)がペットとして飼い始めたことから広く世間に知れ渡るようになります。そのヨーク公爵は娘(現在のエリザベス女王2世)の遊び相手にペンブロークを与えたことから、現在でもエリザベス女王はペンブロークを愛犬として大切にしています。その息子である皇太子は「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を名乗り、ウェールズ産のペンブロークとは浅からぬ縁があるともいえます。


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性格
押し付けがましくない愛情深さが魅力

コーギーはイギリス王室で子供の遊び相手として飼われていたことからもわかるように、非常に賢く順応性があり、優しい性格をしています。機敏で好奇心旺盛ですが、無駄吠えはあまりしません。ペンブロークはカーディガンに比べて落ち着きがなく、興奮しやすいところが2犬種の性格が分かれるところです。2犬種とも飼い主に対してとても愛情深い性質である反面、それを望まない相手には愛情の押し売りをすることはありません。その押し付けがましくないところがこの犬種の賢いところであり、美点ともいえます。

散歩以外にもかなりの運動が必要

牧羊・牧畜で用いられるイヌを「ハーディング・ドッグ」と呼びますが、コーギーももともとは広い牧場でヒツジやウマ、ウシを追い回していたイヌです。ハーディング・ドッグの特徴は、賢く、健脚を持ち、活発で力が強いこと。コーギーも同様で、活動的で、いつでも力がみなぎり疲れを知りません。短い足からは想像もつかないほど速く走り、胴が長いため跳躍力もあります。このイヌを飼う際は、散歩以外にもかなりの運動をさせる必要があります。

 
ウェルシュ・コーギー
ハーディング・ドッグの部類に入るコーギーは走ることが大好き。たくさん運動させてあげましょう
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JKCスタンダードの定義 (「JKC標準書第9版」から原文のまま)

■サイズ
【ウェルシュ・コーギー・ペンブローク】
体高 肩部での体高は、約25.4〜30.5cm
体重 オス:10〜12kg メス:10〜11kg

【ウェルシュ・コーギー・カーディガン】
体高 体高は30cmが理想的である。
体重 オス:8.2〜11.3kg メス:6.8〜10kg

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TOP
(参考文献)
一緒に暮らそう! ウェルシュ・コーギー(永岡書店)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(誠文堂新光社)
世界の犬カタログ(新星出版社)