フレンチ・ブルドッグ祭り!
フレンチ・ブルドッグ大図鑑
フレンチ・ブルドッグ:French Bulldog フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグの基本的なことがらを紹介していきます。名前の由来や外観の特徴、歴史、性格などなど、これからフレンチ・ブルドッグを飼いたいと思っている方はもちろん、もうすでに飼い主の方でも知っていて損はありませんよ!

原産地 名前の由来 外観の特徴 歴史 性格 JKCスタンダードの定義
原産地
フランス
名前の由来
フランスの貴婦人たちの間で人気を博したことから

イギリスの小型ブルドッグがフランスに渡り、改良されたのが「フレンチ・ブルドッグ」です。フランスの貴婦人たちの間で人気が出て、「ブルドッグ・フランセーズ」という別名も付けられました。

外観の特徴
コワモテだけどユニーク

フレンチ・ブルドッグは顔も体もがっしりとしているため一見怖そうな印象を与えますが、実はとても温厚な性格をしています。幅が広く上向きの短い鼻の横には左右対称の深いシワがあり、潰れたような顔をしているのが特徴的です。また、“バットイヤー(コウモリ耳)”と呼ばれる付け根が広く先端の丸い立ち耳を持ち、ビー玉のように丸く美しい目、見た目よりも奥行きのある顎は受け口(アンダーショット)をしています。

頭部に比べて体はコンパクトで、成犬になっても8〜12kg、体高は30cm程度で、普通のブルドッグよりもかなり小さく、抱き上げることもできます。体は筋肉質でがっちりしており、太くて短い足が左右離れて付いています。尻尾はまっすぐ(ストレート)か、丸まって(スクリュー:螺旋状によじれて)いますが、とても短いため感情表現を尾ですることはほとんどありません。

 

フレンチ・ブルドッグの毛色は主に4種類

フレンチ・ブルドッグの毛並みは短く、美しいツヤがあります。毛色は主に4種類あり、白系の“クリーム”、茶系の“フォーン”、黒をベースに茶色などの差し毛が入った“ブリンドル”、白をベースにブリンドルあるいはフォーンの斑が頭部や体に入った“パイド”です。4種類といってもそれぞれのカラーには濃淡があり、差し毛や斑といった模様の入り方もさまざまです。毛色のバリエーションは実に多彩といえるでしょう。

※「フレンチ・ブルドッグが一番!ウチの子写真館」に
寄せられた写真もご覧ください!
ウェルシュ・コーギーが一番! ウチの子写真館
フレンチ・ブルドッグが一番!ウチの子写真館へ

フレンチ・ブルドッグ
潰れたように見える顔に深いシワ。これがフレンチ・ブルドッグの表情を豊かにしています

フレンチ・ブルドッグ
ピンと立った耳は“コウモリ耳”と呼ばれ、パタパタと動かして感情を表現することも
 
ページの一番上に戻る
 
歴史
フランスで小型のブルドッグをさらに小型に改良

マスティフの種類に属するフレンチ・ブルドッグは、ブルドッグと同様、エピロスやローマ帝国のモロシア犬が祖先だといわれています。今ではイギリスの国犬とされるブルドッグですが、12世紀後半から13世紀前半頃のイギリス・ジョン王の時代には、雄牛と闘う闘牛犬として育てられていました。“ブル”は雄牛、それと闘う犬ということで“ブルドッグ”と名前が付いたのです。その頃は闘牛犬としてずっと改良されていたため、性格はかなり獰猛(どうもう)で攻撃的なイヌでした。1815年に法律で闘牛が禁じられたあと人気がなくなった期間が50年ほどありましたが、その間に熱心なブリーダーの手によって体形や獰猛な性格に改良が加えられ、再度人気を得ました。

その頃のイギリスでは、小さなブルドッグは評価されていませんでした。1850年頃、産業革命により機械化が進んだことで多くのレース職人が職を追われ、大挙してフランスに移住しました。そのとき、この評価の低かった小型のブルドッグを一緒に連れて行ったのです。1880年代、パリの下町に住むブリーダーがテリアやパグなどと交配してさらに小型化をはかったと言われています。当時はパリ中央市場の人夫や肉屋、酒屋、御者(ぎょしゃ)などに飼われ、ネズミ駆除犬として活躍していたようです。そのうちユニークな外観がフランス上流社会の貴婦人や芸術家たちの目に留まり、“ブルドッグ・フランセーズ”と呼ばれて急速に人気を得たのです。

 

フレンチ・ブルドッグ
小型のブルドッグがフランスに渡り、パグやテリアなどと交配されたといわれています
アメリカでローズ耳をコウモリ耳に改良

イギリスに紹介されたのは1893年のことですが、ブルドッグの本場であるイギリスでは侮蔑的に“トイ・ブルドッグ”と呼ばれたようです。1897年、フレンチ・ブルドッグはアメリカに渡ります。初期のフレンチ・ブルドッグはブルドッグと同様、“ローズ耳”と呼ばれる垂れ耳をしていましたが、現在のフレンチ・ブルドッグの特徴の一つであるピンと立った“コウモリ耳”には、この頃アメリカのブリーダーの手により改良されました。1898年、フランスのケンネルクラブでフレンチ・ブルドッグがスタンダードとして公認されます。これを機に1900年から10年間ほどアメリカでは爆発的な人気になり、大富豪・ロックフェラーも愛犬として飼っていたことが知られています。イギリスではブルドッグ愛好家と対立してなかなかフレンチ・ブルドッグは認められませんでしたが、1912年にイギリスのケンネルクラブの公認を受けました。現在のアメリカでは一時の人気ほどではありませんが、フランスでは今でも人気が高く、最近では日本での人気も高まっています。

 

フレンチ・ブルドッグ

今では特にアーチストに人気があるようです


ページの一番上に戻る
性格
外観と内面のギャップが魅力

一見怖そうに見えるイヌですが、実は非常に陽気で愛嬌があり、甘えん坊で人なつっこい性格をしています。そんな外観と内面のギャップから海外では“哲学者のマントを身にまとった道化師”とも言われるほどです。顔のシワのちょっとした入り具合で笑ったようにも見えたりするなど、その表情は実に豊か。飼い主をなごませてくれます。好奇心も旺盛で、散策することが大好きです。運動をそれほど必要としない犬種なので、飼い主と散策する程度の散歩をしてあげましょう。

 

理解力は高いものの、頑固な一面も

フレンチ・ブルドッグは人のいうことをよく理解する頭のよい犬種ですが、多少頑固なところがあるため服従心を引き出すまでに根気がいります。しつけは根気よくじっくりと取り組む必要があります。

 

 
ウェルシュ・コーギー
性格は温厚で甘えん坊です。赤ちゃんのフレブルはこんなにかわいい!
ページの一番上に戻る
JKCスタンダードの定義 (「JKC標準書第9版」から原文のまま)

■サイズ
体高 オス、メスともに:27〜30cm
体重 オス、メスともに:12.7kg

良いコンディションの場合、体重は8kgを下回ってはならず、14kgを越えてもならない。
体高は体重と釣り合いが取れていなければならない。

ページの一番上に戻る
TOP
(参考文献)
フレンチ・ブルドッグ(愛犬の友編集部/誠文堂新光社)
フレンチ・ブルドッグの飼い方(成美堂出版)
フレンチ・ブルドッグのしつけ方(愛犬の友編集部/誠文堂新光社)