シー・ズー祭り!
シー・ズー大図鑑
シー・ズー:Shih Tzu シー・ズー

ここではシー・ズーの基本的なことがらを紹介していきます。名前の由来や外観の特徴、歴史、性格などなど、これからシー・ズーを飼いたいと思っている方はもちろん、もうすでに飼い主の方でも知っていて損はありませんよ!

原産地 名前の由来 外観の特徴 歴史 性格 JKCスタンダードの定義
原産地
中国
名前の由来
ライオンのようなイヌという中国語“獅子狗”から

中国では「獅子狗(シー・ズー・クォウ)」と呼ばれ、それがそのまま犬種名となりました。また、鼻を中心に菊の花が咲くように毛が生えてくることから「菊の花のイヌ」という別名もあります。

外観の特徴
ゴージャスなロングコートが魅力

その昔、中国の皇帝たちを魅了してきたシー・ズー。その魅力は何といってもゴージャスなコート(被毛)にあります。ボディや四肢のコートは床を引きずるほどに伸び、頭部も長い毛で覆われ目と鼻をほとんど隠してしまいます。このロングコートを美しく保つためには毎日のブラッシングは欠かせません。家庭で飼う場合は手入れが比較的楽なペットカットがおすすめです。

毛色はバリエーション豊か

シー・ズーの毛色はスタンダードとしての規定はなく、さまざまな色が許されています。日本ではゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイトなどのパーティーカラー(2色の毛色)が多いようです。ゴールドにもレッド、オレンジ、マホガニーなどさまざまな種類のゴールドがあり、その組み合わせは実に多彩。また、アメリカやイギリスにはブラックマスク、アイラインや鼻と口元がレバーといった日本では珍しいカラーもおり、毛色のバリエーションは数えきれません。アメリカではソリッド・ブラック(黒一色)もポピュラーな毛色で、これはもつれにくく手入れがしやすい毛質だといわれています。

丈夫で飼いやすいイヌ

丸い頭に丸い目、受け口にぺちゃんこの鼻‥‥ロングコートのエレガントな容姿を持ちながらも、シー・ズーはどことなくユニークな顔をしています。また、シー・ズーは小型犬としては骨が太く、体つきがガッチリしていてとても丈夫です。長毛ですが抜け毛は少なく、体臭もあまりありません。


シー・ズー
エレガントな容姿に茶目っ気溢れるユニークな顔。これもシー・ズーの魅力のひとつ
  ●シー・ズーのトリミング      
※「シー・ズーが一番!ウチの子写真館」に
寄せられた写真もご覧ください!
シー・ズーが一番! ウチの子写真館
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歴史
ラマ教で崇拝されるライオンに似たイヌ“獅子狗”がルーツ

シー・ズーは、似たような頭部を持つパグやペキニーズ、ラサ・アプソといったイヌたちと同じルーツを持ちます。これらのイヌの起源は定かではありませんが、チベットや中国で「獅子狗(シー・ズー・クォウ)」(ライオンドッグ)とよばれるイヌであったという説が有力で、時を経て人の手により別々の犬種として確立されていったようです。

インドで始まった仏教はチベットに入ってラマ教となり、その神話には優れた霊力を持つ獅子(ライオン)が登場します。獅子は偉大な存在として神聖視されていたため、ライオンに似たイヌにその霊的、神秘的なイメージを求めて“獅子狗”の飼育が盛んに行なわれました。

この獅子狗の原型は、624年にトルコのフーリンから中国へ輸入されたマルチーズを原型とするイヌであるという説と、紀元前500年頃から山東地域にいたパグであるという説があります。このパグは“長く黄色の毛を持った猿のような獅子狗”で、990年代には皇帝の寵愛を受け宮廷で飼育されていた記述が残されています。


シー・ズー
中国の皇帝たちに愛されてきた歴史のあるシー・ズー
チベットから献上品として中国へ

唐の時代、中国とチベットの国交が皇室同士の婚姻により始まります。当初はその結婚の貢ぎ物として中国へ献上されていた獅子狗ですが、清朝時代(1644〜61)にはダライ・ラマが中国の皇帝に献上するなど、獅子狗を贈られること自体が大きな名誉となります。最後の献上は1908年、西太后の死の数ヶ月前にダライ・ラマより贈られています。

この獅子狗は1600年代には抱きイヌとして、1800年代には袖の中に入れるイヌとして、中国の上流階級の間で流行しました。中でも西太后がこよなく獅子狗を愛していたことは有名で、宮廷では1000〜4000頭ものイヌたちが飼育されていたといいます。その頃の絵画には宦官に飼育されるパグやペキニーズに似た獅子狗が描かれています。西太后の没後、ラストエンペラーで知られる宣統帝はイヌに興味を示さなかったため、宮廷のイヌたちは宦官や駐在の外国高官たちに分散し、街中に流出していきます。中国革命で清朝が崩壊した際には宮廷のイヌたちは惨殺されてしまいました。なおこのイヌたちは、よりライオンに似たイヌをつくり出そうとしていた宦官たちによって交配が繰り返され、パグでもペキニーズでもない、全身が長い毛で覆われたシー・ズーの姿であったようです。

イギリスへ、アメリカへ、海を渡ったシー・ズー

外国高官の手に渡った獅子狗(シー・ズー)は中国から流出し、海を渡ります。1930年、中国にいたイギリス人が4頭のシー・ズーをイギリスへ連れ帰ったほか、1932年にもオランダ人の中国駐在員が宮廷生まれの1頭を含む3頭を連れてノルウェーに赴任しました。その繁殖した子犬をノルウェーのマウド王女がイギリスのヨーク公爵夫人に贈ったことで、イギリスの王室でも愛される存在となります。しかしながらシー・ズーはラサ・アプソと混同されており、独立した犬種として認められたのは1935年のことでした。また、イギリスでは改良を加えながら繁殖が続けられ、現在のシー・ズーとしての容姿の基礎を確立しました。

その後、イギリスに駐在していたアメリカ人将校に連れられてシー・ズーはアメリカへ渡ります。アメリカでもやはりラサ・アプソと混同され、1969年にAKC(American Kennel Club)にシー・ズーとして公認されるまで長い間ラサ・アプソとして登録されていました。そしてさらにアメリカで改良され、現在のような華麗な姿に固定されました。

シー・ズーが日本に入ってきた時期は定かではありませんが、初めてJKCに登録されたのは1964年のことです。現在では登録頭数が常にトップクラスをキープする人気犬種となっています。


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性格
陽気さの中に併せ持つ誇り高さ

シー・ズーはとても陽気で活発な性格ですが、穏やかでのんびりした一面も併せ持ちます。人間に対して友好的で信頼度も高く、誰にでもなつくフレンドリーなイヌです。無駄吠えも噛み癖も少ないため、子供の遊び相手にもピッタリ。子犬の頃は元気で遊び好きですが、とても利口なので成長と共に人の言うことを理解するようになり、躾けにもきちんと付いてきます。感情表現も豊かで、特に喜びはストレートに表現します。しかしながら長い間大切にされてきた歴史的背景もあり、プライドがとても高く、人に媚びることはありません。自分が納得がいかないと言うことをきかない頑固なところもあるので、主従関係を子犬の頃から築くようにする必要があります。

 
シー・ズー
   
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JKCスタンダードの定義 (「JKC標準書第9版」から原文のまま)

■サイズ
体高
26.7cmを超えてはならない。
最も重要なのはタイプとブリードの特徴を兼ね備えていることである。
決してサイズのみで判断してはならない。

体重
4.5〜8.1kgである。
理想体重は4.5〜7.3kgである。

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TOP
(参考文献)
シー・ズー(誠文堂新光社)
シー・ズーの飼い方(成美堂出版)
新 犬種大図鑑(ペットライフ社)