猟犬として活躍していた16世紀頃までは、プードルの色やサイズは統一されていませんでした。17世紀頃になってドイツやフランスで色が黒と白に統一され、後に茶色もプードルとして認められるようになります。19世紀になってプードルは現在の標準に近づき、被毛もさまざまな装飾美を加味した刈り込み(クリップ)が開発されました。サイズにも規定が設けられ、スタンダード型、ミニチュア型、トイ型の3種類に分類されました。スタンダード型は基準となる大きさであり、ミニチュア型は、昔からフランスにいたバルベ型プードルという小型犬と、スタンダード型を掛け合わせて誕生しました。
バルベ型の中には超小型のものがいて、これはプチ・バルベと呼ばれていました。当初、これはビジョンやマルチーズと同類とみなされ、プードルとは別の犬種だとされていました(後にプチ・バルベとバルベの関係は濃厚であると判明)。なので、イヌ作りの職人といわれるイギリスでは、このプチ・バルベとの配合を嫌ってミニチュア型を掛け合わせることで徐々に小型化することを試みます。18世紀頃にはトイ型が誕生しましたが、近年までイギリス型のトイ・プードルは11インチよりサイズを下げることができませんでした。逆にアメリカでは1940年代に、プチ・バルベとミニチュア型を掛け合わせることで、現在のトイ・プードルの作出に成功します。日本にいるトイ・プードルの大部分は、このアメリカ型の影響を受けています。
プードルの歴史を簡略化すれば、猟犬としてドイツで見い出され、愛玩犬としてフランスで発展し、イギリスで小型化され、アメリカでトイ・プードルとして現在の形に整えられた、というところでしょうか。
|