トイ・プードル祭り!
トイ・プードル大図鑑
トイ・プードル:Toy Poodle トイ・プードル

ここではトイ・プードルの基本的なことがらを紹介していきます。名前の由来や外観の特徴、歴史、性格などなど、これからトイ・プードルを飼いたいと思っている方はもちろん、もうすでに飼い主の方でも知っていて損はありませんよ!

原産地 名前の由来 外観の特徴 歴史 性格 JKCスタンダードの定義
原産地
フランス
名前の由来
独の“プデル”が、英で“プードル”に転化
「泳ぎの上手いイヌ」という意味のドイツ語“プデル”が、イギリスで“プードル”に転化しました。フランスでは“カニシュ”と呼ばれ、「産毛に覆われたカモのひな」という意味を持ちます。
外観の特徴
プードルは大きさによって4種類

プードルには大きさによってスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類がいます(国によってはミディアムは認められていない)。その一番小さなサイズがトイ・プードルです。違うのは大きさくらいで、その優雅で上品、気品すら感じられる容姿はどのタイプもまったく同じ。鼻筋はすっと伸び、瞳はアーモンド型、頭部は丸く、フェイスラインはくっきりとしており、体型はスクエアでバランスが良いことが特徴です。

毛色はバリエーション豊か

プードルは単色が基本です。ホワイト、ブラック、ブラウンなどのほか、シルバー、ブルー、アプリコット、レッド、カフェオレなどなど、そのカラーバリエーションは実に多彩。自分好みの毛色を選ぶ楽しさもあります。日本ではホワイトなど毛色の薄い種が一時期人気でしたが、最近はレッドやアプリコットなどが人気です。また、2色以上の毛色が入ったプードルは“ミスカラー”と呼ばれ、ショーには向きませんが、家庭で飼う分には何ら問題はありません。

さまざまなクリップを施して楽しめる

プードルの外観の特徴として一番に挙げられるのはその被毛です。ふわふわとして弾力性のあるこの巻き毛は、抜け落ちることなく豊かに生えます。なので頻繁にトリミングが必要となります。クリッパー(バリカン)で毛を刈る(クリッピング)ことから“クリップ”と呼ばれ、この独特のスタイルはもともと水猟犬として活躍していた頃、水の中でも作業がしやすいように毛を刈られたことから始まります。クリップは次第に美的要素が加えられて、現在のような洗練されたショークリップから、ペットに施すペットカットなど、さまざまなスタイルが完成しました。


トイ・プードル
プードルは体臭が少なく毛も抜けにくい反面、月1度のトリミング、最低週1〜2回のブラッシングは欠かせません

  ●クリップの代表例            
  コンチネンタル・クリップ   イングリッシュ・サドル・クリップ   スポーティング・クリップ   サマー・マイアミ・クリップ
  コンチネンタル・クリップ
後躯を刈り上げた、ショーで人気の軽快でモダンなクリップ
イングリッシュ・サドル・クリップ
猟犬時代のスタイルを色濃く残すゴージャスなクリップ
スポーティング・クリップ
ボディを刈り込み、四肢を太く見せるペットクリップ
サマー・マイアミ・クリップ
足の下部と尾先を残して極端に短く刈り込む涼しげなクリップ
       
  パピー・クリップ   ビジョン風カット   テディベア風カット    
  パピー・クリップ
生後1年未満の子犬用ショークリップ
  ビション風カット
ビション・フリーゼ風のカット。丸みとボリューム感が魅力
  テディベア風カット
クマのぬいぐるみのようなムクムクした感じがカワイイカット
   
         
※「トイ・プードルが一番!ウチの子写真館」に
寄せられた写真もご覧ください!
トイ・プードルが一番! ウチの子写真館
トイ・プードルが一番!ウチの子写真館へ
 
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歴史
フランスとドイツ、どちらが原産?

プードルは一般的にフランスが原産だといわれていますが、実際はドイツにいたワッセルフンドというウォーター・ドッグの子孫であるという説が正しいようです。イギリスでは“フレンチ・プードル”、ドイツでは“プデル”(オス)、“プデリン”(メス)と呼びますが、フランスではその名前はタブーとされ、“カニシュ”と呼んで国犬扱いをしています。その原産地について、今でもフランスとドイツの間では論争が絶えません。

トイ・プードル
プードルを飼う醍醐味の一つは、さまざまなスタイルを楽しめること
水辺で作業しやすいよう、被毛を刈り込んだ

昔からヨーロッパ全域に、縮れ毛で嗜水性のウォーター・ドッグと呼ばれるイヌがいました。これははるか昔、マジャール人がハンガリーに侵入した際に連れてきた牧羊犬(縮れ毛のむく犬)がウォーター・ドッグの先祖といわれます。このウォーター・ドッグの縮れ毛が優性遺伝となって、さまざまな犬種がつくり出されました。プードルもその中の1つです。15世紀頃には水鳥の運搬用や水辺での狩猟犬として重宝がられていましたが、近縁のウォーター・スパニエルの方が毛質がオイリーで短毛であるが故、プードルに比べ水猟犬として優れていました。プードルは毛質がウーリー(羊毛状)であるために長時間水中で作業をすることができず、その作業に適した刈り込みを必要としたのです。これがクリップの始まりです。沼地で足を取られないよう下半身の毛を剃り、防寒のため、そして棘(とげ)のある薮で体を傷つけないよう胸から前肢にかけて毛を残したスタイルは“ライオンカット”と呼ばれ、最も古くからある型です。

しかしながら、刈り込みを必要としないウォーター・スパニエルに水猟犬としての座をだんだんと取られてプードルは水辺を離れることとなり、大きなプードルは荷車引き、小さなプードルはサーカスなどに活躍の場を求めます。そして都会に出てきたプードルは、その刈り込みを入れた風変わりな容姿でフランスの貴婦人たちの目を惹き、瞬く間にサロンや王宮など上流階級でもてはやされるようになるのです。そのうち愛玩犬としての小型化が図られていきます。

さまざまな国で発展していったトイ・プードル

猟犬として活躍していた16世紀頃までは、プードルの色やサイズは統一されていませんでした。17世紀頃になってドイツやフランスで色が黒と白に統一され、後に茶色もプードルとして認められるようになります。19世紀になってプードルは現在の標準に近づき、被毛もさまざまな装飾美を加味した刈り込み(クリップ)が開発されました。サイズにも規定が設けられ、スタンダード型、ミニチュア型、トイ型の3種類に分類されました。スタンダード型は基準となる大きさであり、ミニチュア型は、昔からフランスにいたバルベ型プードルという小型犬と、スタンダード型を掛け合わせて誕生しました。

バルベ型の中には超小型のものがいて、これはプチ・バルベと呼ばれていました。当初、これはビジョンやマルチーズと同類とみなされ、プードルとは別の犬種だとされていました(後にプチ・バルベとバルベの関係は濃厚であると判明)。なので、イヌ作りの職人といわれるイギリスでは、このプチ・バルベとの配合を嫌ってミニチュア型を掛け合わせることで徐々に小型化することを試みます。18世紀頃にはトイ型が誕生しましたが、近年までイギリス型のトイ・プードルは11インチよりサイズを下げることができませんでした。逆にアメリカでは1940年代に、プチ・バルベとミニチュア型を掛け合わせることで、現在のトイ・プードルの作出に成功します。日本にいるトイ・プードルの大部分は、このアメリカ型の影響を受けています。

プードルの歴史を簡略化すれば、猟犬としてドイツで見い出され、愛玩犬としてフランスで発展し、イギリスで小型化され、アメリカでトイ・プードルとして現在の形に整えられた、というところでしょうか。

日本で最初のプードルは?

日本に最初にプードルが登場したのは1870年頃。出島に勤務していたオランダ人の連れたイヌが「毛を刈ったイヌ」として人々を驚かせたといわれています。日本人の手にプードルが入ったのはいつのことか定かではありませんが、大正15年には銀座・千疋屋にいたという記録もあります。トイ・プードルが輸入されたのは昭和30年頃。そして近年になってトイ・プードルはうなぎ上りに人気となり、現在も多くの人々に愛されています。


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性格
元気で賢く、そして丈夫

プードルは非常に賢いイヌです。しつけにもきちんと付いてきます。第一次大戦の頃には盲導犬として、現在では麻薬捜査犬として、フランスではトリュフを探すイヌとして、さまざまな場で活躍しています。また、サーカスなどで芸をしているイヌにはプードルが多いことからわかるように、大変物覚えがよく、フライング・ディスクやアジリティなど、さまざまな遊びを一緒に楽しむこともできます。医者いらずといわれるほど丈夫ですし、さらに小さなトイ・プードルは日本の住宅事情からみても、ペットとして飼うには最適のイヌといえます。ただし、プードルは自分が中心にいないと気が済まないところもあり、よくいいきかせる躾けが必要となります。

 

毛色によって性格が違う?

プードルの魅力の一つに毛色のバリエーションがありますが、この毛色によっても多少性格が違うといわれます。たとえば、ブラックは落ち着きがあり、ホワイトは従順で甘え上手なものの用心深く、レッドは活発、グレーやアプリコットは神経質、ミスカラーは個性的、などです。また、スタンダードは大胆で楽天家、トイは甘えん坊だともいわれます。もちろん、性格は血統や環境などでほぼ決まり、個体によって違いがあります。

 

 
トイ・プードル
非常に賢く、物覚えがよいイヌ。さまざまな芸を覚えさせることもできます
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JKCスタンダードの定義 (「JKC標準書第9版」から原文のまま)

■サイズ
【スタンダード】
45cm〜60cm。上下2cmまでは許容される。

【ミディアム】
38cm〜45cm。

【ミニチュア】
28cm〜38cm。

【トイ・プードル】
28cm以下(26cmが望ましい)

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TOP
(参考文献)
犬の事典(学習研究社)
新 犬種大図鑑(ペットライフ社)
世界の犬カタログ(新星出版社)
トイ・プードルの飼い方(成美堂出版)
プードル(誠文堂新光社)