筆者後記


 今回、ペットロスについての記事を書いていて思ったこと。いったいどれだけの日本人が「ペットロス」について正しい知識を持っているのだろうか?

 私自身、「何もわかっていなかった」というのが実感である。記事を書き終えた今でもまだ、すべてを理解したとは言いがたい。ただ、この問題にはその原因を掘り下げて行けば現代の日本の社会の構造問題に行き着くような深さがあることを痛感した。たかがペットと言うなかれ、である。

 子供がいない夫婦や、子供の手が離れてしまった夫婦にペットロスの悲しみが重いのは、まさにペットがかすがいであったからであろう。病的な症状にまで発展してしまう例が都会で一人暮らしをする女性に多いのは、孤独への恐怖の裏返しなのかもしれない。ペットの存在価値が大きくなればこそ、それを失った苦しみも大きいということだ。

 しかし、ぬぐうことのできない社会不安や冷めた人間関係のストレスを瘉されたいという願いが私たちにペットを飼わせるのだとしたら、現代の日本のペットは少々お気の毒だと言わざるを得ない。何事にも行き過ぎは禁物だ。ペットとの関係にも適度な距離を置くこと。素直に話ができる「人間の」話し相手も少しは欲しい。つまり人は一人では生きていけないものなのだから。




筆者と今は天国に暮らすリブ号


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