このアンケートは、1954(昭和29)年の7月12日に、国立東京第一病院(現在の国立国際医療センター)で日本初の人間ドックが行われたことを記念して7月12日が「人間ドックの日」とされたことから、健康にちなみ、行なわれた。回答数は、3,422人で、うち犬の飼育者が2,785人、猫の飼育者が637人。
調査の結果、保険に加入している飼い主の約75%が、ペットに健康診断を受けさせたことがあり、そのうちの約4割のペットが検診時に血液検査を受けていたことがわかった。年1回の混合ワクチンの接種時や、フィラリア予防検査時に、あわせて健康診断を受けさせている飼い主は、血液検査を受けている頻度が高くなっており、日頃から予防医学に関心が高いことをうかがわせた。
健康診断に行くきっかけは、獣医師からのすすめが第1位で約65%、次いで、ペットの様子が気になったからが約39%。以前にもペットと暮らしていた経験から健康診断を受けさせている飼い主や、ペットが高齢になってきたので健康診断を受けるようになったという回答も目立った。かかりつけの動物病院を選ぶポイントは、自宅から近いことが第1位、獣医師の人柄、腕の良さ、口コミなどが続いた。
そして、健康診断を受けた約3割のペットに、飼い主が気づかなかった異常が発見されていると判明。体調がおかしいと気づいてから病院に相談するだけでなく、日ごろから定期的に健康診断を受けておくことで、病が重篤化する前に治療ができる。ものが言えないペットだけに、定期的な健康診断の重要性が浮き彫りになった回答が目をひいた。
関連URL: ペットの健康に関する調査(アイペット損害保険株式会社)