マヌルネコが生まれたのは、4月20日(木)。母親の「シャル」は出産後、巣からほとんど出てこなくなり、飼育係が赤ちゃんを確認できたのは、5月5日(金)。6月13日(火)から一般公開が始まり、現在は、30分から1時間ほど兄弟でじゃれ合ったり、お互いの尻尾を追いかけたり遊んでいる様子が観察できる。当面は午後1時から4時までの時間限定で公開しているが、様子が安定してきたら、徐々に公開時間を延ばす予定だ。
中央アジアに分布するマヌルネコは、1500万年前から生存している世界最古の猫だ。手足が短くずんぐりとした体型で、毛が長く密集して生えている。マヌルとはモンゴル語で「小さいヤマネコ」の意味。
マヌルネコの生息地は病原菌が少い高地のため、飼育下で繁殖すると感染症による死亡率が高くなり、繁殖が難しい。現在では近親交配を避けて繁殖を目指すために、世界的に動物園が連携している。
「マヌルネコのお話」では、映像を交えながら今回の出産や赤ちゃんの様子を中心に話す予定。終了後には、有料になるがマヌルネコの赤ちゃんに遊び道具を作るイベントも計画中。また、7月2日(日)から7月17日(月)まで、マヌルネコの5頭の赤ちゃんの名前投票を開始する。期間中にマヌルネコ舎へ行くと投票ができる。
関連URL: 埼玉県こども動物自然公園