いまだ続く「猫ブーム」といわれるなか、ペットショップでは、血統猫が驚くほど高額で販売されており、最大の顧客は、高齢者や高齢者の子どもたちだといわれている。動物愛護団体が猫を譲渡する際には、飼育者の年齢確認や、飼育者がひとり暮らしの場合、保証人を立てるなど、万が一の場合でも、猫が次に行く場所が確約できる体制で譲渡を行なうが、ペットショップでは、飼育者の環境を確認することなく販売されている。
高齢者や単身者に万が一のことがあったとき、飼育されている猫はどうなるのだろうか? 獣医学の進歩やペットフードの研究が進み、一昔前では考えられないほど、猫の寿命も延びている。高齢者が子猫から飼育し始めたとして、その猫が飼い主よりも長寿だった場合は、その猫にどんな末路が待ち受けているのだろうか。
「猫と高齢者」第2弾のセミナー第一部では、「犬を殺すのは誰か -ペット流通の闇」で著名な朝日新聞記者の太田匡彦さんが、「猫を巡るビジネス環境および高齢者の飼育放棄問題について」。第二部では、獣医師で保護動物アドバイザーの西山ゆう子さんが、「猫を看取るのは誰か? ~保護猫が問いただす“いのち”の課題~」について講演を行う。その後弁護士の細川敦史さん、「大阪ねこの会」代表荒井りかさんを交えパネルディスカッションが行われる。
時間は午後2時から5時まで。参加料は2000円(資料代を含む)。定員は200名。専用フォームから申し込む。問い合わせは、NPO法人ペットライフネット(電話:06-6541-5733)まで。
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猫ブーム、高齢者が猫を飼育する際に起こりうる問題点は?セミナー開催
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