インターネット上では毎日のように珍しい種の鳥や動物が投稿され、その姿がユニークであればあるほど話題性がアップする。
しかしそのなかでも類を見ないほどユニークな鳥が「ゴーストバード」だ。2020年にコロンビアのマグダレナで、ある女性がその鳥を見つけて動画を撮影した。
撮影者の女性が農場にある木の柵に近づくと、突然その柵の先端がモゾモゾと動き出したので生き物であると気づいた。異常なほど大きい目を開けたので驚いたが、恐る恐る女性がカメラを近づけ、手を挙げるとその鳥は口をカッと開いて警戒した。下あごが胸につくほど大きな口で、鳥というよりはカエルのようだ。
ゴーストバードと呼ばれるこの鳥は「タチヨタカ(potoo)」という名前で、主に中南米に生息する夜行性の鳥だ。フクロウに似ているがフクロウの仲間には属さず、タチヨタカ科タチヨタカ属という独自の分類をもち、タチヨタカには7つの種がある。
大きさは38cmほどで巣は作らず、木の枝などに垂直にとまって過ごすという。その大きな目は暗闇のなかでも物の動きを認知でき、獲物とする虫や小さな動物を捕まえることができる。
撮影した女性はこの農場を5回ほど訪れていたが、ゴーストバードを目撃したのはそれが初めてだった。日中にその鳥を見つけるのはかなり困難で、女性より前にその農場で見たのは15年前という話だ。
女性が撮ったゴーストバードの動画は190万回以上再生され、3年経ったいまもネット上で多くの人を驚かせている。一度見たら忘れられないあのユニークな顔を、生きているうちにこの目で見てみたいものだ。
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