WPN☆ワールドペットニュース
◆アメリカ 火災を知らせる吠え声は愛犬からの最後の贈り物 [2009.5.27]  ツイッターでつぶやく

 アメリカから、ある男性と彼のペットとの、切なくも心温まるニュースが入ってきた。ミシガン州在住のスコット・シーモアさんを火災の魔の手から救ったのは、余命幾ばくもない彼の愛犬だった。

 23日付の地元日刊紙「グランドラピッズ・プレス」によると、シーモアさん宅で火災が起きたのは、先週土曜日。朝6時ごろに彼の愛犬、メスのアメリカン・ブルドッグ「ブリトニー」が枕元で吠え立てる声で目を覚ましたときには、すでに屋根まで火の手が上がっていた。

「ブリトニーは僕が寝ているときは絶対に吠えないので、あのときは僕を起こすのに必死だったんでしょう。それが僕の命を救ってくれたんです」

 結局家は全焼してしまったものの、ブリトニーのこの活躍のおかげで、ふたりは難を逃れることができた。火災の原因は電気配線のトラブルと見られている。

 いくら枕元でしつこく吠えるからといって、惰眠をむさぼりたいはずの休日の早朝にシーモアさんが目を覚ましたのには、実はまた別の理由がある。

 この数週間前にブリトニーが末期ガンに侵されていることを知らされた彼は、彼女の異変を無視することができなかったのだ。

 超音波検査でブリトニーの腹腔内に5つものガンの塊が見つかったことを受け、獣医師は化学療法を提案したものの、手術を行ったところでブリトニーを救うことはできないかもしれないと、シーモアさんに告げた。

 苦渋の決断の末、シーモアさんは体に負担をかける化学療法よりも、鎮痛薬を与えながら最期の日々をできる限り快適にし、自然なかたちで死を迎えさせることを選んだのだった。

 シーモアさんとブリトニーに残された時間は、もってあと数週間だという。

 火災で住処をなくしたふたりは現在、シーモアさんの両親の家に身を寄せているそうで、ブリトニーも疲れやすくはなっているものの、食事もきちんと摂り、穏やかな日々を送っているという。

 この救出劇をきっかけに、ますます絆を深めたであろうふたりだが、残された時間があとわずかという事実に胸が痛む。ふたりに許された最期の日々が幸せなものになるよう、心から願いたい。

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スコット・シーモアさんと愛犬ブリトニー
(写真:「グランドラピッズ・プレス」電子版より)
[関連URL]
・グランドラピッズ・プレス 関連記事(英語)



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