ミズーリ州セントルイスにある高級マンション「ギャラリー1014」は、敷地内での飼い犬のフン放置を取り締まるために先進的な取り組みを始めた。
敷地内に放置されたフンのDNA鑑定をし、排泄した犬とその飼い主を特定できるようにした。
テナントに住むペットの飼い主はルールとして、あらかじめ綿棒で採取した犬の頬の内側組織をテネシー州にある「Poop Prints」という会社に送る。そしてそのDNAデータと放置されたフンのデータを照合させて犯人を突き止める仕組みになっている。
犬のフンのDNA鑑定を専門に行う「Poop Prints」は2010年にサービスを始めたが、はじめは「正気なの?そんなことができるの?」と人々は驚きや懐疑の感情をあらわにしたとCEOは言う。
しかし今ではアメリカやカナダ、イギリスにある6000以上もの不動産が顧客として登録しており、毎日何百ものフンのサンプルが送られてくるそうだ。
犬のフンには数百万もの細菌が含まれ、そのまま放置するのは人間やほかの動物に有害で水の汚染にもつながる恐れがある。フンをきちんと処理するのは飼い主のマナーではなく厳守すべきルールである。
科学的根拠にもとづいて取り締まれば、飼い主も反論の余地はない。一度目のお咎めは警告や罰金で済まされるが、繰り返し行うとペットを飼う権利の剥奪、あるいはテナントからの強制退去が命じられる。しかし、そこまでしないとフンを片付けられないのは国民性なのだろうか…。
関連URL: Apartment Complex Is Using DNA to Link Dogs to Poop That Isn't Picked Up to Hold Owners Accountable