かつて鳥が大嫌いだった男性が、今では自分が飼っているインコを使ってビジネスで生計を立てている。
イギリスに住む34歳のニマル・フェルナンドさんを変えたのは妻のクレアさんだ。鳥が好きな彼女は6年前にフェイスブックで青と黄羽色が美しいコンゴウインコ(中南米原産の大型インコ)を見つけた。マイキーという名前のそのインコは健康状態が悪く、クレアさんはインコを保護して元気な状態に戻してあげたいとニマルさんを説得した。
専門家のアドバイスをもとに2人はコンゴウインコの飼育法や食事などを調べ、マイキーが回復するよう懸命に世話をした。
マイキーの里親になって18ヶ月が過ぎたころ、知人からミアという名前のコンゴウインコを保護してくれないかという電話が入った。狭いケージのなかで自由に羽を広げられず飼われているミアを、夫婦は迷うことなく引き取る決断をした。
ニマルさんは鳥が嫌いだったが、2羽の世話をするうちに距離が縮まっていった。「コンゴウインコの保護はとてもやりがいがあるけれど、ものすごく時間を取られ、多くの忍耐が求められる。家の飾りとして考える人が多いけどそれは大きな誤解だよ」と飼育の大変さを語る。
2羽は毎日何マイルもの距離を飛んで家に戻ってくる。穏やかに見えるがよく鳴き、その鳴き声は非常に大きい。大声で鳴くたびに、それは嬉しいのか、おこっているのか、お腹が空いたのか、水浴びしたいのか、空を飛びたいのかを探りながら2羽と接している。
インコの世話は楽ではないが、2人の献身なインコ飼育は新たなビジネスへと発展した。ニマルさんは会社を立ち上げ、有料でミアとマイキーと触れ合いコンゴウインコについて知ってもらう機会を提供したり、鳥用の新鮮な生の餌を販売したりしている。
訓練を重ね、2羽は知らない人の手や肩の上でじっとしていられるようになった。ミアはまだ人の好き嫌いがあるが、おやつをもらいながら少しずつ仕事に慣れていっているようだ。
ニマルさんのように、嫌いなものがあることをきっかけに好きになり、自分の仕事になってしまうこともある。新しい年を迎え、2023年は苦手なことに挑戦してみると良い転期が訪れるかもしれない。
関連URL: Man who 'hated birds' now makes a living from his parrots thanks to wife