イギリスに住む13歳のボーダーコリー犬「スカルフ」は街のお掃除犬として知られている。彼は散歩に行くたびに空っぽになって捨てられているペットボトルを口にくわえて家に持ち帰るのが日課だ。
猟犬としての本能をもつスカルフは飼い主の指示を良く守り、ひもにつながなくても散歩ができる。長年イギリスの伝統である木の棒を取って持ってくる遊びが好きだったが、獣医に口のなかに傷ができるのでやめるように言われた。飼い主は納得したが、スカルフはそう簡単に大好きな棒取りあそびを諦められない。そこでスカルフが目をつけたのが道端に落ちているペットボトルだった。
最初は口にくわえたペットボトルは遊んだあとにまた道に戻していたが、飼い主はスカルフが拾ったボトルを拾い集めることにした。毎日2回散歩をするが、道中には驚くほど多くのゴミが落ちている。スカルフは毎日平均で4、5本のペットボトルを拾い続け、これまでに1000本以上を回収した。
人々のゴミ放棄を減らし、街の美化意識を高めたいとの思いから、飼い主はスカルフの写真をSNSに投稿し、#scruffsbottlepatrol(スカルフのボトルパトロール)というハッシュタグを毎回つけて拡散している。
スカルフはボトル拾いを楽しんでやっているが、「落ちているゴミを動物に任せず、人間自身が拾うべきだと思う。スカルフがボトルパトロールをしなくてもいい日が来てほしい」と飼い主は世界中の人に呼びかけている。
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ペットボトルを1000本拾った犬がリサイクル呼びかけ
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