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富士通　クラウドサービスと連携する愛犬用歩数計「わんダント」発売　

　同サービスでは、携帯電話の開発でつちかった、人にやさしいセンシング技術を応用した愛犬用歩数計「わんダント」を愛犬の首輪に装着することで、歩数・震え（ぶるぶる動作）・温度変化のデータを自動で測定・蓄積する。

　株式会社富士通研究所が、数百頭の犬の歩行データを収集・分析することで独自に開発した「犬用歩数検出アルゴリズム」と3D加速度センサーを組み合わせることにより、愛犬の歩数を高精度で自動測定できるという。

　また、体を震わせる動作を記録することで愛犬のストレス度をチェックでき、体調や行動の変化などに気づきやすくなるほか、留守番中の愛犬の運動量から様子がわかるなど、愛犬との新たなコミュニケーションツールとして活用できる点も、大きな特長のひとつだ。

　「わんダント」に蓄積されたデータはFeliCa通信により、スマートフォンやパソコンに本体を近づけるだけでクラウド上にアップロードでき、専用サイトでグラフとして閲覧できる。また、サイトには愛犬の食事内容や量、便の状態などをユーザー自身が入力することも可能なので、食事管理と適度な運動が不可欠な肥満気味の愛犬の健康管理には、特に便利そうだ。

　27日の記者発表会には、このサービスをいち早く体験した、俳優の哀川翔さんと愛犬「GOCOくん」が登場。日本では珍しいスタッフォードシャー・ブル・テリアのGOCOくんと、別にテリア犬も飼っているという哀川さんは、芸能界きっての動物好き。日ごろからGOCOくんの健康管理にも気を配り、朝・夕方の2回、長いときでは1時間の散歩に出かけ、運動不足にならないよう気をつけているとか。

　その甲斐あってか、1週間「わんダント」を使用して得られたGOCOくんの健康データは、7歳のシニア犬とは思えないほどすこぶる良好のようで、1日あたりの歩数はおよそ1万歩（人に換算すると約5000歩分）。

　登壇者のひとり、成城こばやし病院院長の小林元郎獣医師もこのデータを見て、「運動量は多い方ですね」と“合格点”を出し、「GOCOくんは去勢手術をしていて太りやすいので、食事管理だけでなく適度な運動が大事ですね」とアドバイスを送った。

　このデータをもとに、哀川さんの犬オーナーとしての優秀度をはかる“愛犬家度数”を割り出した結果、星三つで満点のところ、星ふたつ半を獲得。満点にならなかった理由は、日によって散歩時間にバラつきがあることと、ぶるぶる動作が頻繁に記録されたことから、皮膚に何かしらのかゆみを感じていると推測されるためだった。

　哀川さんによれば、実際GOCOくんは日ごろから脇のあたりをかゆがっていて、「わんダント」の高精度な記録機能に「なんだわかるんだ？ってビックリしました」と驚いた様子で、「これからもわんダントを活用して、GOCOの健康管理をしていきたいですね」と語った。

　同社は今後、「わんダント」で測定されクラウド上に集約された犬たちのデータを、かかりつけの動物病院や、全国の専門医・高度医療施設と情報共有・連携できる「どうぶつ医療クラウド」を確立することで、新規市場を開拓するとともに、人とペットがより安心して暮らせる社会の実現に貢献したいとしており、2012年度末までに40万人のサービス利用者獲得を目指す。

　愛犬用歩数計「わんダント」は、ウェブショップ「富士通さぷらい広場」（楽天・Amazon）で販売中のほか、一部のペットショップ店頭でも購入できる。ピンク、ブルーの2カラーで、価格はオープン価格。

　なお、同社は「わんダント」の発売を記念して、小型脱臭機「PLAZION（プラズィオン）」やQUOカード1000円分が抽選で当たるプレゼントキャンペーンを実施中。詳細は「わんダント」サービスサイト内キャンペーンページを参照してほしい。応募期間は、2013年2月28日まで。

【愛犬用歩数計「わんダント」　商品概要】

◆カラー
ピンク、ブルー

◆通信方式
近距離無線通信（FeliCa方式）

◆記録日数
14日分、10分単位で自動記録

◆サイズ・質量
幅 46.0×高さ 28.4×厚さ 12.5mm
約16g（電池含む）

◆付属品
・わんダント（本体）
・わんダントホルダー
・FeliCaポート（スティックタイプ）
・お試し用電池（CR2032×1個、内蔵）
・簡易ドライバー
・スタートアップガイド
・取扱説明書（保証書付き）
・わんダントサービス利用券

◆利用対象
生後6ヶ月以上で前足の長さが15cm以上の犬

◆販売価格
オープン価格
※1年分のクラウドサービス利用料込み／2年目以降のサービス利用料は月額420円（税込）