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本作が伝える被災地の現実とは 映画 『犬と猫と人間と2』 上映会開催

エンタメ・カルチャー

 殺処分される犬や猫と、彼らを救おうとする人たちの実情を描き、大きな話題を呼んだ『犬と猫と人間と』(2009年公開/監督:飯田基晴)に続く本作は、東日本大震災で被災した動物たちと、彼らを取りまく人々がテーマ。

 津波で愛犬を失った飼い主、原発の警戒区域に置き去りにされた動物たちなど、震災や原発事故に平穏な日々を奪われた生き物の今を、震災直後から現在に至るまでの500日におよぶ膨大な映像をもとに伝える。

 上映後にはトークショーが行われ、本作の宍戸大裕監督、飯田基晴プロデューサーと、特別ゲストとしてコピーライターの糸井重里さんが登壇した。

 本作を観るのはこれで2度目という糸井さんは、開口一番、「初めて観たときは相当困った。いっそ泣ければ楽だったのに、と思った」と率直にコメント。

 しかし、飯田プロデューサーに知人女性の安否を確認してほしいと依頼されたことがきっかけで、期せずしてカメラを回し始めたという宍戸監督のスタンスに触れ、「“俺は怒っているからこうしろ”と誰かの行動や選択を責めるのではなくて、迷いながら、答えがないままに撮っていること自体が貴重な体験。そこに気づいて楽になった」と、新たな発見があったと明かした。

 また、本作を戦争体験者の語りにたとえ、「戦争を見てきたおじいさんの話は、どんな理論で語られるより、“戦争”の正体に触れられる。この映画も同じで、考え抜いた答えをあらかじめ用意していないことで、かえって伝わってくる」と、被災地の現実を伝える本作の力強さを称えた。

 実際、監督はこの映画を撮ったいきさつについて、「動物と出会っちゃったから撮り始めて、その現実を知るうちに動物たちのことを伝えたいという思いがわきあがってきて。最初から映画を作ろうと撮りはじめたわけではないんです」と説明。

 ただ、取材で同行したボランティアとともに被災動物と触れ合ううちに、一時期は思い入れが強くなりすぎたこともあったと語り、特に牛に関しては取材後「積極的に食べたいとは思わなくなった」と明かした。

 最後に、「あそこにいた生き物たちのことを応援してください、その背景にいるもっとたくさんの動物たちを支えてください、という気持ちです。映画を応援してください」とアピールし、会を締めくくった。

関連URL: 『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』 公式サイト

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