長いひげに独特の服装。晩年は自宅の庭からほとんど出ず、ネコやカエル、アリや雨粒など、小さなものへの愛情に満ちた作品を描いた画家、熊谷守一(くまがいもりかず、1880~1977)。鮮やかな色使いと、単純化した独特の描法には、壮絶な人生と科学者にも似た鋭い観察眼が隠されている。東京で久々となる没後40年を記念する回顧展では、「雨滴」(1961年、愛知県美術館 木村定三コレクション)や、「猫」(1965年、同)といった代表作をはじめ、200点以上の作品に加え、スケッチや日記なども展示し、画家の創造の秘密に迫る。
開催時間は、午前10時から午後5時(金/土は午後8時まで)。観覧料は、一般 1,400円、大学生・専門学校生 900円、高校生 400円。休館日は、月曜日(2018年1月8日、2月12日は開館)、年末年始(12月28日(木)~2018年1月1日(月・祝))、1月9日(火)、2月13日(火)。
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