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ヘラジカが大きな角を振り落とす瞬間をドローンが撮影

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角が生えている動物はさまざまいるが、角の成分や生え方は種によって違う。たとえば牛の角は骨でできており、一生伸び続けるが一度角が欠けると再び生えてくることはない。しかしサイの角は爪と同じケラチンでできているため、傷ついたら再生してまた生えてくる。
ではシカはどうだろう。ニホンジカ、ヘラジカ、トナカイといったシカの仲間の角は毎年生え変わる。多くはオスだけが角を持つが、ヘラジカだけはオスメス両方が角を持つそうだ。そして成長し切った角は春先に根本から取れ、また新しい角が生えてくる。どんなふうにシカの角が取れるの想像しがたいが、ヘラジカが自らの角を振り落とす瞬間をとらえた貴重な映像がSNSで広まり話題となっている。

その映像はデレックさんというカナダ人男性が、森の上で飛ばしたドローンによって撮影されたものだ。カメラに映っているのは、雪のなかで立ち止まっている大きなヘラジカ。ブルブルっと小刻みに体を振るわせたその瞬間に、頭から両方の角が同時にポロリと地面に落ちた。それまで頭にしっかりと固定されていた角がそんなに簡単に根本から取れてしまうとは…。思わず我が目を疑うような衝撃的な映像だ。

デレックさんはその映像をもとにヘラジカがいた場所を突き止め、雪の上に落ちていた立派な角を嬉しそうに両手に抱えた。ヘラジカが両方の角を同時に振り落とす姿を見たのは初めてで、宝くじを当てたようなものだと声を弾ませていた。

そんな奇跡的な瞬間をとらえたこの動画はSNSでシェアされ、多くの人が驚きと感動のコメントを寄せている。しかし、そのなかには「角を持ち帰らないで。ヘラジカの落とした角はネズミやリスの大事な栄養源になるんだから」と指摘するコメントもあった。
どうやらヘラジカの角にはタンパク質やカルシウムが豊富に含まれ、ネズミやリスなどが栄養源として食べるそうだ。さらに固い角をかじれば、冬眠の間に伸びた歯を削ることもできる。
自然界に無駄なものなどはなく、あらゆるものが循環し相互依存しながら動物たちは生息しているということに改めて気づかされる。

関連URL: Moose Shedding

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