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受刑者が保護猫の世話をしながら更生を目指す

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アメリカの刑務所のなかには猫を取り入れた更生プログラムを行なっているところがいくつかあり、受刑者の生き方を変えるのに役立っているようだ。

動画で紹介している刑務所は保護猫団体と提携し、受刑者1人に対して1匹の保護猫がペアとなって刑務所内でともに暮らすプログラムを実施している。
しかしすべての受刑者が猫を与えられるわけではなく、ルールに従い責任感と愛情を持って世話のできる者だけが猫を飼うことを許される。ときには猫を飼う資格をもらうまで半年以上かかることもある。その後も定期的な査定が行われ、ルールを守れていない受刑者は猫を取り上げられてしまう。
受刑者にとって自分の猫がいることは精神の安定はもちろんだが、自分が飼い主としてふさわしい人間だというステイタスや自信を与えている。

この受刑者と保護猫をつなぐプログラムを立ち上げる際、多くの人が懐疑的で反対意見を唱えたそうだ。「残忍な犯罪を犯した人は猫を虐待するに違いない」と。しかし実施してみると、受刑者たちはすぐに猫のかわいさに夢中になり、派手なタトゥーが刻まれた腕でやさしく猫を抱きかかえた。過去の罪や外見で人を判断しない猫の存在は受刑者の心を癒し、他者への思いやりを育む手助けをしているのだ。
そして猫たちもまた、過去に飼い主から放棄されたり、ノラ猫として育ってきたりしたため、受刑者との交流を通してはじめて人の愛情に触れた。里親が見つからなければさっ処分になる運命だった猫たちがいま、一度人生を間違って歩んでしまった受刑者とともに生きる喜びを味わっている。

受刑者たちは毎日猫のお風呂、毛や耳の掃除などを行い、刑務所内での労働で貯めたお金で猫のおやつやおもちゃを買う。編み物を習って猫の帽子やセーターを作るなど、猫を通して新たなことを自ら進んで学ぶ姿勢が身についている。
かつては気性が荒くて喧嘩の絶えなかった受刑者が猫を飼うようになって忍耐力や慈愛が育まれ、人間性がガラリと変わったというケースもある。また、生きる意味を失っていた終身刑の受刑者は、猫の存在は暗闇を照らす太陽のような存在だと話す。

この動画を観ると、生まれながらの悪人なんていないし、どんな残忍な犯罪を犯した人も心のなかにきれいで純粋な感情を持っているのだとわかる。猫を飼うという体験が彼らの心の傷を癒やし、ずっと蓋をしていた愛や親切心という感情を呼び覚ましたのだろう。人間同士では起こらなかった変化が猫だからこそ実現できた。あらためて動物は偉大だと思わされる。

関連URL: Why do I want to cry? This is two-way salvation. It's amazing what love can do...

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