
5年ほど前、イリノイ州に住むゲイル・フリードマンさんは、飼っているパーソン・ラッセル・テリアが頻繁に前足を舐め、とても不快そうにしているのに気づいた。
「舐めたり噛んだりしないように、ベビーソックスを足に履かせていました。常に靴下を履き替え、何度も足を洗いましたが、何をやってもダメでした」。
この症状がアレルギーによるものだとわかるまでに時間がかかった。
ペットが痒がるとき、ダニやノミなどの虫を疑うが、人間と同じように花粉、ほこり、カビ、化学物質、食物などさまざまなものが原因となる。
アレルギーを持つペットの数について、最近の統計では明確なものはないが、アレルギーのあるペットの約90%は環境的誘因に反応し、残りは食物アレルギーのみであるとペットヘルスを専門とするウッダード博士は言う。
また、犬が猫に、あるいは猫が犬に反応するなど、ペットが他の動物にアレルギーを起こすこともある。
ではペットにアレルギーがあるかどうか、どのようにして見分けることができるのか?
「アレルギーのある犬猫は、人間ほどくしゃみや咳をしません。掻いたり舐めたり、頭を振ったり、外耳炎を起こしたりすることが多い」とウッダード博士は言う。
ウッダード博士が飼っているテディは、生後6ヶ月の子犬の頃から、肩の周りをかきむしり、発疹や外耳炎を起こすなど、典型的な症状が見られたという。当時、博士は南部に住んでおり、その地域に自生するさまざまな木や草に対するアレルギー検査で陽性反応が出た。
食物アレルギーの場合、鶏肉、牛肉、羊肉、あるいはその他のタンパク源に対するものが多く、嘔吐や下痢をすることもあるが、皮膚に現れることが多い。掻きむしると皮膚炎や睡眠不足によるストレスにもつながる。
どうすればペットを助けられるのだろうか?
まずは獣医の診断を受けることが第一だ。アレルギー検査や、食物アレルギーの場合は「除去食」といって、ペットが食べたことのない食材を制限して与えることで改善できる。
アレルギーの原因が環境によるものであれば、抗炎症薬や、かゆみに関連する化学シグナルをブロックする犬用の新しい内服薬や注射薬がある。
しかしこれらの治療には費用がかかるため、重度でなければペットの寝具をこまめに掃除したり、お風呂に入れたりすることで改善することもできる。
屋外では、アレルゲンが皮膚に付着し、それが皮膚を通過して症状になるため、アレルギーのある犬には、最低でも週に一度は入浴させたほうが良いと博士は助言している。
人間の治療と同じように、1つの方法がダメでも諦めず、いろいろな方法を模索することが大切だ。
関連URL: Dogs and cats can also suffer from allergies, but there are ways to help our furry friends