
ホープ・メルバーグさんはかつて連邦政府で10年近く働き、部下を管理していたが、ストレスと重圧に押しつぶされそうだった。
そんな彼女が3年前に仕事を辞めて犬のデイケア(保育園)を立ち上げ、最高に楽しい日々を送っている。
彼女が思い切ってキャリアをシフトしたきっかけはなんだったのだろうか?
仕事が大変だったときにメルバーグさんは、愛犬ダッジとテディの散歩を仕事後の日課にしたら、気持ちが落ち着くことがわかった。
その後、彼女は親戚の犬の散歩も始め、犬のケア事業を開業してみたいと考え始めた。
そんななか、偶然にもある犬が彼女の家の前でトラックにひかれるという事故が起きた。犬好きの彼女はそれを見過ごすわけにはいかず、すぐに飼い主を見つけて一緒に緊急病院へと連れていった。
「彼が助かるかどうか分からなかった。車中でどれほど心配したか想像できるでしょう。少しでも飼い主の不安を軽くしようと、『もし助かったら、ぜひ一緒に働いてほしい』と、犬のデイケアのアイデアを説明したんです」。
集中治療室で4晩を過ごした後、ゼッペリンという名のその犬は奇跡の回復を遂げた。
その直後、メルバーグさんは事業開始のきっかけとなる電話を受けた。
「回復後、ゼッペリンの飼い主から連絡があり『ゼッペリンをあなたのデイケアグループに入れたい』と言われたんです」とメルバーグは振り返る。
こうしてゼッペリンはメルバーグさんの最初の正式な顧客となった。
メルバーグは実家の3エーカーの土地にプライベートドッグパークを建設し、送迎付きデイケアサービスを始めた。
口コミが広がり事業は急成長し、SUVでは四本足の顧客全員を乗せきれなくなったため、バスを購入して犬用に改造した。
「1日に約20匹の犬を運んでいます。安全のため、各犬にはシートベルトを着用させています」
メルバーグは毎日バス内で実践している犬の行動訓練の様子を、SNSで写真や動画としてシェアし始めた。
「飼い主さんたちから『魔法のバスみたい』と言われるんです。家でできないようなことを、バスの中ではたくさん犬にさせられるから」とメルバーグさんは言う。
彼女のSNSアカウントの人気は急上昇し、TikTokでは170万人のフォロワーを獲得している。
どうやったら20匹もの犬を大人しくバスの座席に座らせることができるのか?
犬たちをたくさん遊ばせて疲れさせるのが1つのコツだが、大切なのは犬たちに何を期待しているかを理解させることだとメルバーグさんは言う。
「ルーティンが最も重要です。私たちは毎日全く同じことを繰り返します。バスに乗り込み、遊び、おやつをもらって帰宅する。同じ指示、同じ言葉を使います。犬は反復とルーティンで成長するのです」。
「最も重要なのは忍耐です。無理強いは禁物。犬が何かを身につけたがらないときは『よし、リセットしてやり直そう』と言うだけです。これは進行形の作業なのです」。
そして犬が大好きな「おやつ」をここぞと言うときに効果的に使うことが大切だと言う。
バレンタインデーにバスに乗っている犬たちにハートのヘッドバンドをつけ、写真と動画を撮影できたのもおやつのおかげだ。
「いつもおやつを入れたウエストポーチを持ち歩いているの。バスの通路を歩きながら、1匹の犬にヘッドバンドを付け、おやつをあげる。次の子にもヘッドバンドを付けておやつをあげる。すると犬たちは周りを見回して、『みんな付けてるから、私も付けようかな』ってなるの」。
「運転して犬たちを迎えに行き、一頭一頭シートベルトを着用させて安全を確保する。こうしたすべての作業は、私が言うところの『整然としたカオス』です」とメルバーグさんは語る。写真や動画では計り知れない苦労や大変さもあるだろう。
「でもほかにやりたいことは考えられません。迎えにいくときの彼らの嬉しそうな姿は、言葉では説明できません。ほかに類を見ない感覚なんです」。
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