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ヒトラーのペットだった84歳のワニがロシアで永眠

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独裁者として知られる歴史上の人物といえば多くの人がドイツのヒトラーを挙げるだろう。そんなヒトラーがかつて所有していたと言われるワニの「サターン」が今年の5月に84歳で亡くなった。

ヒトラーが権力を振るっていた時代、彼はプライベートコレクションとしていくつかの動物を飼っていた。その中の1匹がワニの「サターン」だ。ヒトラーは動物のなかでもワニをとりわけ気に入っていたようだ。

サターンはもともと1936年にミシシッピ川で捕獲され、同年にベルリン動物園に贈られた。その後ヒトラーのコレクションとなり、第二次世界大戦後にイギリス軍に見つけられ、ロシアのモスクワ動物園に贈られた。
ドイツの地元住民の間では、ベルリンが爆撃を受けていた戦時中から救出されるまでの数年間、サターンは街の下水道や地下に隠れて生き延びていたという噂がある。

ドイツとロシアで第二次大戦、冷戦、ソビエト崩壊、戦後を経験したサターンは、まさに時代を象徴する孤高のワニである。
現在サターンの剥製作業に取り組んでいるロシアのダーウィン博物館の担当者たちは、「こんなに波瀾万丈な人生を歩んだ爬虫類はいないよ」と感慨深く語っている。

半年以上に渡る剥製作業が終わった後、サターンはモスクワ動物園に飾られる予定だ。戦争の歴史や平和の大切さを多くの人々に訴えてくれるだろう。

関連URL: Hitler’s pet alligator to be stuffed, put on display in Russia

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