フロリダ州デイトナビーチにあるアパートに置かれていた家庭ゴミの圧縮機コンテナのなかに犬が捨てられていた。
偶然見つけた住人のブランドンさんがコンテナから引っ張り出し、なんとか九死に一生を得た。その犬は後頭部にケガを負っており、さらに腰が悪いようで上手に歩けない様子だった。そのケガが原因で、面倒を見られなくなった飼い主がコンテナに捨てたのだろうか。
「ゴミ圧縮機の中にこんな風に入れるなんて、路上に追い出すどころの騒ぎじゃない。「彼はこの犬を運命づけたんだ。もし誰も彼を見つけられなかったら、彼の人生は終わっていただろう」とブランドンさんは、犬を捨てた人間への怒りをあらわにした。

ブランドンさん夫妻は犬を家に入れ、お風呂で洗って警察や獣医などに連絡をとった。犬はとても穏やかで親しみやすく、高齢ではないようだが、ケガを直すにはレントゲン検査と手術が必要で、それに加えて去勢手術や虫下しなどの処置も必要だった。

ブランドンさんの妻はファンドレイジングを立ち上げ、犬の手術費用を公に募ったところ、1週間も経たずに7,000ドル近くが集まり、目標額の5,000ドルを達成することができた。

動物の命を軽んじて残酷な行為をする者もいれば、弱く小さな命を全力で守ろうとする人もいる。この犬は両者を見たわけだが、これからは犬を大切にしてくれる人と楽しい人生を歩んでほしい。

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