
身長165センチ、体重1700キロという巨体の牛ブルースは、何百万人ものネットユーザーの心をとらえて離さない。
ブルースの飼い主である 「elias_filmz 」ことイライアス・ヘレラさんは、Fox News Digitalの独占インタビューに応じ、ペットの牛の動画投稿とその背後にあるインスピレーションについて語った。
きっかけは、牛のブルースがドーナツを喜んで食べている動画を投稿したこと。好奇心旺盛でフレンドリーなウシが、ほかに何を楽しむのか見てみようと、さまざまなアイデアを実践していったという。
「食べ物シリーズをつくったんだ。牛はゴールドフィッシュクラッカー(子ども向けのチーズクラッカー)が好きかな。綿菓子はどうだろう、と」
ヘレラさんは屋外の水風呂に座り、金網ごしにブルースにクラッカーや綿菓子を与える様子を撮影した。ブルースは大興奮し、ジャンクなお菓子をむさぼり食べてネット民を爆笑させた。
彼の動画のおもしろいのは、普通であれば外や牛小屋にいるはずの牛が、人の家のダイニングテーブルに現れて、飼い主の食べものを容赦なく奪って食べているところだろう。
「家の中に入れてみることにしたんだ。テーブルでパンケーキを食べさせたら、その動画はバイラルになって、1週間で7000万回再生されたんだ」
これがコンテンツ制作を続けるモチベーションになったと語るヘレラさん。その後も、朝食、タコスを一緒に食べるシーンや、ケーキ作りの奮闘などの動画を投稿し、爆発的人気を誇っている。
「誰かの家のなかで牛が飼われているという違和感だけでおもしろいと笑うことができる。SNSがそうなってしまっているんだろうね。でも自分はそこから離れて、コンテンツとしてただ面白いものを作りたかったんだ」
「機嫌を損ねたり、怒っていたりする人々がこの動画を観て、『本当にくだらないビデオだけど、笑わせてもらった 』と言うように、人の気持ちを明るく変えたいんだ」と語る。
またヘレラさんの動画を通して、牛が本当はどんな生き物なのかを知ることができる。
「多くの人は、牛はただ歩き回って草を食べるだけの生き物のようだと考えていますが、牛は優しいのはもちろんだけど、かなり物事を理解していますし、たしかに個性を持っています」
ヘレラさん宅にはもう1頭「ボタン 」というメスの牛がおり、ときどき動画にも登場するが、彼はヘレラさんが卓上でブルースと食べものの取り合いをしている最中、テーブル横に座って食事を楽しんでいるようだ。
「2頭は全然違うキャラクターをもっているね」と、彼は笑って締めくくった。
関連URL: The coolest cow online is parlaying pancakes into internet fame ヘレラさんのインスタグラム: