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スペインではハロウィンが終わるまで黒猫の譲渡禁止

海外

スペインの町が黒猫を不運から守ろうとしている。
フランス通信社(AFP)によると、バルセロナ北部のスペインの町テラッサは10月6日に、10月1日から11月10日まで黒猫の譲渡を禁止すると発表した。

なぜ黒猫だけダメなのか?
昔から黒猫はハロウィーンやオカルトと結びつけられる俗信があるため、テラッサ市の動物福祉サービスは、一部の人が無責任なハロウィーンの「儀式」に使う目的で、黒猫をシェルターから譲り受けようとする恐れがあると懸念した。つまり、10月における黒猫の譲渡禁止は黒猫の命と尊厳を守るための措置なのだ。

BBCによると、ノエル・ドゥケ副市長は国営放送RTVEに対し、10月が近づくにつれ黒猫の里親希望が増加し、ペットが祝日の小道具として扱われる懸念が高まっていると説明した。復活祭(イースター)の時期に保護ウサギの譲渡ニーズが増える問題と同じように、祝祭終了後に捨てられる可能性が高いと指摘した。

テラッサでは黒猫に対する虐待や儀式的な利用の記録はないが、同市議会は他の地域では事例があったと述べた。テラッサには推定9,800匹の猫が生息しており、市営シェルターでは12匹の黒猫が里親を待っている。
テラッサの動物福祉サービスは、保護施設のチームによる審査を経た場合に限り、黒猫の里親募集禁止措置の例外を認めているようだ。
「流行や衝動的な理由で里親になることを防ぎたい。また、実際に存在するこうした動物を軽視する事例をふまえ、不気味な慣習の拡大を防止するためです」とドゥケ副市長は説明している。

黒猫は日本、エジプト、英国の一部地域など、いくつかの国では幸運の象徴とされている。しかし残念ながら、世界の他の地域では黒猫は悪と結びついた不吉な前兆として不当に見なされることもある。
教皇グレゴリウス9世は、1232年の教皇勅書『ヴォックス・イン・ラマ』で黒猫を「サタンの化身」と呼び、そうした迷信が今も引き継がれているのだが、少なくともテラッサの黒猫は「今年は安心だ」と胸を撫で下ろしているかもしれない。

関連URL: Town Bans Black Cat Adoptions During Halloween As a Safety Precaution

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