
ペットとの旅行中、滞在先でペットが逃げ出して迷子に...。想像しただけでパニックになりそうな事態がカリフォルニア州サンディエゴで起こった。
飼い主夫妻は愛犬のサディを連れてサンディエゴに滞在していたが、泊まっていた家の玄関からサディが脱走した。
サディの失踪に気づき、飼い主が大騒ぎしている最中、近くの海で泳いでいたサーファーがサディを見つけ、ライフガードに、「防波堤の近くの離岸流(波に運ばれた海水が沖に戻る際に発生する強い流れ)に黒いラブラドールが巻き込まれている」と通報していた。
迷子になったサディは海へ行ってしまい、波にのまれて溺れかけていたのだ。
すぐにライフガード隊と海上保安隊がかけつけ、ボートで目撃地周辺を捜索した。
「私たちは集まって話し合い、サディがまだ生きている可能性が高いと結論づけました。たった5歳のラブラドールです。彼らはもともと水犬で、闘志あふれる犬種ですから」とライフガードのギャレット・スマードン氏は語った。
サディは波にのまれて沖合まで行っていると予測した隊員たちは、約1時間にわたりサディを徹底的に捜索した。そしてついに別のライフガード隊員であるオールドリッジ氏が、遠くに何か黒い物体を発見した。
「近づくにつれ、それがサディだと気づきました。嬉しくてみんなで歓声を上げましたよ」とオールドリッジ氏は語った。
ライフガードたちは急いでサディを海から引き上げ、サーフボート隊に引き渡した。そしてサーフボート隊はサディを岸まで連れ戻し、安堵で涙する飼い主のもとへ無事に届けた。
「ただただハッピーエンドを祈っていました。サディが無事家に帰れて、このトラウマ的な出来事を乗り越えられたことが何より嬉しい」と飼い主は語った。
サディは寒さと怖さで震えていたが、後遺症や外傷などなく元気に過ごしているようだ。ただ、1年分は泳いだだろうから、しばらくは海に行っても喜ばないかもしれない。
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