
フィラデルフィアに住むジェシカ・ヤンと、ニコール・デナルドはFacebookのルームメイト募集のコミュニティを通して知り合い、一緒に住む仲になった。2人は意気投合し、一緒に旅行に行ったりおそろいのタトゥーをいれるほど親密だった。
しかし、ジェシカが飼っていた猫のゲイリーの親権をめぐり、両者は真っ向から争うことになった。
ゲイリーはエキゾチックショートヘアの珍しい種で、ジェシカが2018年にペットとして購入した。ニコールと住み始めた当時、ジェシカは大規模な改修が必要な家を購入し、改修の期間中、ニコールがゲイリーの世話を引き受けることを申し出たという。
ニコールのありがたい申し出にジェシカは甘えることにしたのだが、それから事態が悪化し始めた。ジェシカが言うには、ニコールは自分がゲイリーの飼い主であるかのように振る舞い、獣医でゲイリーの名前を変更し、マイクロチップに自分の名前を追加したとされている。
これに対しニコールは、ゲイリーの姓をヤンから自身の性に変更したのは獣医事務所であると反論。そして、迷子になったときに世話をしてる自分が連絡を受けたいと考え、マイクロチップに自身の情報を追加したと説明した。
ジェシカの家の改修が終わり、ついにアパートから引っ越すときが来たが、2人は愛猫ゲイリーの正式な所有権をどちらが持つべきかで合意に至らなかった。
「彼女は私がペットの親として不適格だと言ったの。ゲイリーを返してほしいと願うこと自体、幼稚で自己中心的だと。ゲイリーの気持ちや好みを考慮するよう、何度も私に迫った」とジェシカは話した。
2人で解決できないと思ったジェシカは、2024年12月に猫の返還を求めてニコールを提訴した。
それに対し、ニコールは「私にとって常にゲイリーの幸福だけが問題なのに、ジェシカは私への個人的な攻撃のために提訴している」と主張した。
聴聞会と裁判官審理を含む数年にわたる手続きを経て、ペンシルベニア州の司法機関は最終的にもともとの飼い主であるジェシカの主張を認めた。彼女がゲイリーを購入した事実が根拠となったようだ。
その判決にニコールが落胆したのは言うまでもない。「何年もトイレの砂をすくい、目を掃除してきたのに、裁判所は『ペットは財産だから』とすべてが無意味だと言うんです。ゲイリーは本当に遊び好きで優しい猫でした。私の相棒だったのに… ただ彼が元気で必要なものがすべてそろい、幸せに暮らしていることを願う。彼が幸せなら、私も幸せだから」と涙ぐんだ。
この争いでジェシカは2万ドル、ニコールは5千ドルの弁護士費用を支払ったが、ペットの親権を巡る争いは、特にカップル間ではめずらしくない。
アメリカ婚姻法弁護士協会(AAML)の最近の調査によると、会員の25%以上が、過去1年間でペットを巡る夫婦間の争いが増加したと報告している。
そのため、ペットの責任や日常の世話について定めた「ペット婚前契約」を結ぶ人も増えている。これは婚前契約に似たもので、友人やルームメイト間でも利用可能だ。これにより、別れた際に所有権や監護権が明確に判断できるようになる。
ルームシェア、婚約、結婚、親との同居など、複雑な居住スタイルにおいて、ペットのオーナーシップはきちんと事前に決めておくことが大事だ。
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