
トルコの街では、人間ではなく野良猫のための自動販売機が数多くある。通行人がコインを入れると、底にある受け皿に餌が落とされ、お腹を空かせた猫たちが食べられる仕組みになっている。
これは弱い動物たちを助けるすばらしいチャリティーだが、この餌欲しさにやってくるのは猫だけではないようだ。
先日、観光客のアンドレイ・ボグスラフスキーさんが首都イスタンブールのホテルに戻る途中、公園の近くで猫の餌が入った自動販売機を見つけた。しかし、その周りには猫ではなくカモメの群れが集まっており、カモメは通りゆく人々に向かって不思議な行動を始めた。
なんと、カモメが猫のマネをして「ニャーニャー」と鳴き始めたのだ。ちょっとしわがれた声だが、猫の鳴き方にそっくりで驚かされる。
「カモメがそんな鳴き声を出すとは思いもしませんでした」とアンドレイさんはすぐにスマホで動画を撮った。
おそらくこの鳥は、猫が鳴いて人から餌をもらうのを見て学習し、同じように猫の鳴き声を出すようになったのだろう。
カモメはコミュニケーションをとるためにさまざまな鳴き声を使うが、その擬態能力に関する研究は限られているようだ。
この鳥が猫のような言葉を使ったのは、単なる偶発的な可能性もある。しかし、猫の写真のついた自販機の前で猫そっくりの声を出すカモメには、偶然以外の意図があるように思えてならない。
関連URL: Man Stunned After Meeting A Seagull Who Seems To Speak Another Language