
灼熱の夏が終わり、秋の涼しい気候のなかでの犬の散歩はとても楽しい。しかし、秋が深まるこの時期の散歩で、飼い主が見落としがちな危険がある。
それは道に落ちているどんぐりだ。犬が誤飲をしやすいため十分注意しなければばらない。
イギリスハンプシャー州に住むジェマイマ・ダウニングさんが飼っている生後4ヶ月のブラック・ラブラドールの子犬マーリンは、生後2ヶ月のときの散歩中にたくさんのどんぐりを食べてしまった。
マーリンが嘔吐し食欲を失ったため動物病院へ連れて行ったところ、X線検査で小腸にどんぐりが詰まって閉塞していることが判明し、すぐに獣医が開腹手術を行った。
獣医師キャサリン・ボアリー氏は「これほどの症例は初めて」と述べ、今年のドングリの数と大きさが原因だと指摘。「今年は確かに特大サイズで、3週間で3件は異常な多さです」と付け加えた。
犬が6~12時間以上にわたって嘔吐をする場合、ドングリなどの異物が腸にが詰まった可能性を疑った方が良い。大型犬では大きなドングリでも詰まらずに通過するが、中小型動物は腸が細いので詰まりやすいとボアリー氏は説明する。
生まれて初めて秋を迎える子犬は、どんぐりに興味を示して丸呑みしてしまう危険があるため、飼い主は注意深く犬の行動を見守ったり、散歩ルートを工夫したりすることが大切だ。








