
アイルランドに住むゴールデンレトリバーのポリーは、昨年ポリーがした英雄的な行動が讃えられ、英国心臓財団(BHF)に表彰された。
2024年3月、ポリーがまだ子犬だったとき、自宅で寝ていた飼い主のアダム・クックさんの呼吸に異変に気づいた。心配したポリーが吠え始めたので、アダムさんの奥さんであるハンナさんが起きて様子を見に来た。
「ポリーの吠え声で目が覚めました。それは『アダムが体調不良だ』と警告するもので、彼が呼吸していないことに気づいたのです」と彼女は語った。
その日の夜、アダムさんは何の不調もなく床に着いたが、深夜0時から午前1時の間に事態が急変した。ハンナさんはすぐに救急車を呼び、電話で救急隊員の指示にしたがって心肺蘇生処置を行った。
病院に搬送されたアダムさんは心肺停止の状態だったが、6日後に病院で意識を取り戻し、その後は完全に回復したという。
「あと数分遅れていたら、結果はまったく違ったものになっていたと思う。心停止はほんの数秒で起こるんです。ポリーが私にその数秒の重要性を教えてくれた」とハンナさんは話す。
もともとアダムさんとポリーは相棒のように息がぴったり合っており、その夜、アダムが心停止を起こし始めたまさにその時にポリーは吠えた。「ポリーは実際に起こる前から心肺停止を察していたんだと思う」とハンナさんは振り返る。
元気になったアダムさんは「ハンナとポリーがいなければ、私は生きていなかった。2人はヒーローだ」と語った。2人は今年11月25日に行われた「2025年ハート・ヒーロー賞」において、CPRヒーローとして表彰された。この賞は「心臓突然死から命を救うため、勇敢に行動した個人」に贈られる。
「ポリーは家族の一員だから、彼女がこんなに大きな役割を果たすって聞いても驚かなかったよ」とアダムさんはメディアに語った。「隠すつもりはないけど、退院して家に戻ったとき僕は涙が止まらなかった。ポリーも泣いてたと思う。戻ってくると思ってなかったんだろうね」。
現在アダムさんは、最愛のハンナさんとポリーとの日常を愛おしみ、感謝しながら過ごしている。








