
アメリカに住むミックス犬のリタ。見たところ毛のツヤも良く健康そうに見えるが、末期のリンパ腫と診断され、抗がん剤治療を行うことが決まった。
飼い主としてはガンに勝って少しでも長く生きてほしいという思いで治療を決めたが、病状が良くならなかった場合、リタの余生は長くないだろうという不安もあった。
いずれにしても、残された人生を思い切り楽しんでほしいと思った飼い主は、いくつかの慈善団体の協力のもと、リタの「ウィッシュリスト」をすべて叶えてあげるプロジェクトを始動させた。
これまでリタはこんなにたくさんの夢を叶えた。
・一緒にショッピングへ行って自分でおやつを選ぶ
・カフェのドライブスルーで犬用のホイップクリームをもらう
・花火を観る
・アイスクリームをもらう
・ビーチ旅行へ行く
・ボートに乗る
・オープンカーに乗る
・似顔絵を描いてもらう
・小型ジェットに乗る
これらのウィッシュリストをすべて叶えたリタは盛大なパーティを開いてもらい、そこでもたくさんのおやつをもらって大喜びだった。
願いを先に叶えて、飼い主もリタも吹っ切れたように明るい表情で動物病院へと向かった。リタの抗がん剤治療はいまも続いており、2人は前向きに毎日を生きている。
最愛のペットの病気は、飼い主を悲しみや不安でいっぱいにさせるが、ペット自身は病気が何なのか、これからどんな治療をするのかを頭で理解することはできない。
だからこそ、変えられない現状を悲しむより、ペットに余生を楽しんでもらおうという気持ちに切り替えることも大切だろう。








