
「抱き上げると、まるで風船を抱いているようだった」
3月初め、ゾーイという名の野良の子猫がカリフォルニア州のパームスプリングス動物保護施設に保護されたとき、スタッフはすぐに子猫の異常に気づいた。
「ゾーイが連れてこられた時、ただただ奇妙に見えた。子猫らしい姿ではなかった」と、同施設の副所長であるジャック・ヘイガーマン氏は語った。
なぜなら、その子猫の体全体がパンパンに膨らんでいたからだ。ただ毛並みがふさふさしていたからではない。どういうわけか、皮膚の下に大量の空気が閉じ込められており、それが子猫を飛行船のように膨らませていたのだ。触った感触もまさに風船と同じだった。
保護施設のスタッフは、そんな症状をこれまで見たことがなかったため、すぐに医療責任者のコールドウェル医師を呼び、診断を仰いだ。
コールドウェル医師は、ゾーイが皮下気腫(体の皮下組織に空気が溜まった状態)であると即座に判断した。この症状は首に何らかのけがを負い、そこから空気が漏れ出したことが原因である可能性が高い。
コールドウェル医師は、小さな子猫に皮下気腫が見られる症例はそれまで見たことがなかった。彼は子猫の体から空気を少しずつ、慎重に抜き取る処置を始めた。
幸いなことに、その後空気が再び溜まることはなかったため、先天性の問題である可能性は排除できた。
ゾーイにとってその腫れは不快だったに違いないが、治療中はずっと普通の子猫のように元気に行動していた。遊び好きなゾーイは食欲も旺盛で、世話係に体をすり寄せ、周囲の世界に興味津々だった。
現在のゾーイの容体はすでにかなり良く、腫れもほぼ引いている。順調に回復したら、正式に里親を募集することになる。これから新たな人生を歩むゾーイは、体ではなく「胸」を膨らませていることだろう。
関連URL: Veterinarian Can't Believe His Eyes When He Meets A Kitten Filled With Air








