
アメリカに住むフォスター夫妻は2023年2月に生後2ヶ月のラブラドゥードルを飼い始めた。チョコレート色のくるくる毛色が愛らしく、夫妻はマーフィーと名づけて可愛がっていた。
しかし数ヶ月経った頃から、マーフィーの鼻まわりの毛が茶色から白っぽい毛色に変化し始めた。
子犬は大人に近づくにつれて毛が生え変わるが、色が大きく変わることはあまりない。マーフィーの毛色の変化はその後、鼻だけではなく体のあちこちに起こり、2年経ったいまでは全身の毛がブロンドに変わってしまった。子犬のときの写真と見比べるとまったく違う犬のようだ。
Dakota Veterinary Centerのキャシディ・ストランズル博士によると、マーフィーの毛皮の変化は白斑の結果であるという。
「これは自己免疫疾患であり、犬の体が自分自身のメラノサイト(メラニンを生成する皮膚細胞)を攻撃するのです。遺伝性が疑われていますが、特定の遺伝子は見つかっていません。餌の種類、生活習慣の違い、グルーミング用品の違いによって、犬が白斑になりやすいかどうかはまだ分かっていません」。
白斑はラブラドゥードル特有のものではなく、ジャーマン・シェパード、ドーベルマン・ピンシャー、ロットワイラー、コリーなどの特定の犬種に多く見られるようだ。
また博士は、「私は白斑を見たことがありますが、マーフィーのようなものではありませんでした。幸いなことに、心配する必要はありません。白斑は皮膚や毛皮の色素に影響するだけで、より可愛くなったと思えばいいのです」と笑って答えている。
とてもレアな病気から生まれたマーフィーのブロンドヘア。飼い主夫妻はマーフィーの変貌を「魅力的」ととらえ、これまでと変わらない愛情を注いでいる。