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偽のノミ駆除薬やサプリによる猫の健康被害が多発

海外

イギリスのプレストン在住の45歳男性アランさんは、飼っているペルシャ猫のスモーキーに定期的にノミ駆除薬を投与してきた。長年「フロントラインプラス」というブランドの薬を使用し、何の問題もなかった。
しかし、オンラインで購入した新製品を投与してから数時間後、普段は活発なスモーキーが著しく体調を崩し、嘔吐し餌も水も受けつけない状態になってしまった。
最初に連れて行った獣医は何も異常を見つけられなかったが、状態が悪化したためスキャン検査を行ったところ、腸に閉塞が発見された。緊急手術で命は救われたが、費用は3000ポンドに上り、その後の検査で毒性反応を起こしていたことが確認された。

「大手オンラインサイトで今まで使っていたものと同じ薬を購入し、価格も似ていたので当時は疑わなかった」とアランさんは語った。
しかし製造元に問い合わせたところ、偽造品であることが判明した。検査では猫に極めて有害な化学物質が含まれていることが確認されたのだ。
「スモーキーにこんなことをしてしまったと罪悪感でいっぱいでした。でも偽薬だと知って、本当に怒りを覚えたし恐ろしい。ペット用偽薬なんて存在することすら全く知りませんでした」と怒りをあらわにするアランさん。

実はアランさんの件は、政府がオンラインで販売される偽の動物用医薬品について緊急警告を発した直後の出来事である。
過去10年間で獣医の請求額が60%増加したため、より多くの飼い主がインターネットでお買い得品を探すようになっている。そうした流れを悪用して偽薬が出回り、結果としてペットの健康被害を引き起こしている。

知的財産庁(IPO)は偽造品の販売阻止を任務とする政府機関であるが、同機関は、無許可の動物用医薬品やサプリメントの販売に対し、100件以上の差し押さえ通知を発行し、約18,000点の違法商品が消費者に届くのを阻止した。
犯罪者は金儲けのためだけに、これらの製品を本物そっくりにコピーし、ペットの被害や危害など全く意に介さない。そうした悪質な商品からペットの身を守るため、飼い主はしっかりと本物と偽物を見分ける眼が必要だ。

製品が本物に見えても、何かがおかしいという微妙な手がかりがしばしば存在する。以下のような特徴がある場合、偽物かも知れないと疑って調べてみるべきだ。

・パッケージの質が悪い。脆弱な包装、あるいは損傷している
・ラベルのスペルや文法の誤り
・説明書や有効期限の記載がない
・英語での説明が提供されていない
・不審な臭い、色、または質感
・手作りまたは粗悪に見える錠剤やピペット
・異常に安い価格
・製品名がオリジナルブランドからわずかに誤記または改変されている

やはり最も安全なのは、獣医師が処方した薬のみを与えることだ。大事なペットの健康のため、オンラインでの薬の購入は避けるべきだろう。

関連URL: Fake flea treatment almost killed my cat - here's how to keep it safe

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